2012/04/28

スペースシャトル、今度こそ最後のフライト?

おんぶ on Boeing 747で、星条旗と自由の女神をかすめるようにニューヨークの空をゆく。



僕ら素人が「スペースシャトル」と呼ぶ、飛行機みたいな形をした軌道周回機(Orbiter)は全部で6機。Discoveryがスミソニアン博物館に展示されることになったので、それまで同所にあったEnterpriseはニューヨークのイントレピッド博物館へお引っ越し。
イントレピッド海上航空宇宙博物館は、太平洋戦争で日本軍の魚雷や二度の神風特攻を受けながらも沈まず、また朝鮮戦争でも再就役した空母イントレピッドが退役したあとマンハッタンに係留して博物館に転用されたものなんですって。でけえ。
これ僕ら日本人だと傍観者の域を出ないけどもアメリカ人が見たら誇らしい光景なんだろうね。

一方ロシアはイカダで運んだ。

Pictures of Russian Space Shuttle Buran floating down the Rhine

うそ。これ機体自体はロシアのBuranだけどドバイかどっかに展示されてた実験機をドイツのシュパイアー技術博物館まで運ぶとこだからロシアあんまり関係ない。

The Road to TNSC.

来月半ば、四回目の種子島に行きます。

いつか種子島完全攻略サイト作ってやろうと思ってるのですが、その素材として断片的な情報を書きなぐっていこう。僕自身が関東在住なので出発地は羽田を基準にします。

まず交通手段について。
時間的に最も早いのは以下のAコース。所要時間は乗り換えを含めて3時間強〜4時間。
羽田 -> 鹿児島空港 ¥9,870(ソラシドエアー)〜¥39,070(JAL,ANA正規運賃)
鹿児島空港 -> 種子島空港 ¥5,800〜¥8,500(JAL)
ただしこのプランはおすすめできない理由がふたつある。

1.ロケットを見に行こうとすると、打ち上げ日時が発表された時点ですでに空席がない。(官僚や政治家の視察を含む関係者は事前に席を確保できるため)
2.空港がある中種子町に降りたところで立地が不便。タクシーかレンタカー屋さんが迎えにきてくれないと身動きが取れない。
3.せっかく種子島に行くのに旅を楽しめない。

なのでこれは第一候補には挙げられません。
少し余裕を持った日程で、帰りならいいかも。ボンバルディアとかサーブみたいな小さい飛行機に乗れるから楽しかろう。それでも僕は帰りに鹿児島市内をフラフラしたいので。

次。
現実的な時間で最も安く行くBコース。
羽田 -> 鹿児島空港 ¥9,870(ソラシドエアー)
鹿児島空港 -> 鹿児島港 ¥1,200(高速バス
(指宿枕崎線)
鹿児島港北埠頭 -> 種子島・西之表港 片道¥3,000 往復割引で¥5,400(フェリー・はいびすかす
これだと羽田発から14時間半ほど。飛行機は一番安い早朝のじゃなくてもうちょっと出せば総行程8時間弱ぐらいまでは縮められる。船は種子島の首都(笑)西之表港に入るので*、移動も便利。鹿児島港は桜島の目の前なので旅情もそれなりに。でもホテルのチェックインが22時とかになっちゃう。

*島間港に入るフェリーもあるので注意!あの近辺はレンタカーでドライブには最高ですが島外の人がいきなり港に入っても移動が不便です。

空港から港へ行く高速バスは、空港を出たところにいきなりバス乗り場があるし、「高速船ターミナルに行くバスはここですか?」「はい〜、次あと10分ぐらいでくるのは港まで直行ですよ」なんて感じでみなさん親切に教えてくれるから心配無用。

おすすめはBコースをアレンジしたコレ。
羽田 -> 鹿児島空港 ¥9,870〜(お好きな飛行機で)
鹿児島空港 -> 鹿児島港 ¥1,050?(高速バス)
鹿児島港北埠頭 -> 種子島・西之表港 片道¥7,000 往復割引で¥12,600(高速船ロケットトッピー
高速船はボーイング929という飛行機会社が軍艦からの応用で作った水中翼船。日本で就航してる個体の多くは三菱重工のライセンス生産かも。なんとなく予約したら港に入ってきた方に乗るというのどかな相互運用体制。でもシートベルトや電波を出す機器の使用については飛行機なみにうるさいし、たまにクジラ轢いたり流木が漂着して止まる。
これに乗ると、しばらく前に出港したフェリーを追い越していく…その上を飛行機が追い越していくというヒエラルキーに組み込まれていることを実感できる。

概算すると安く行こうと思えば交通費は往復で3万円弱。あと現地での宿泊はシングル素泊まり5千円程度から、レンタカーが1日4〜6千円程度。

ここまで書いといてアレですが旅に不慣れだったら旅行会社のパッケージ申し込んだ方が簡単かも。

種子島ツアー|オリオンツアー

しかも自分でバラバラに手配するより安いという。。。
今日はここまで!

2012/04/22

捕まえて食え。

トッピー vs 鯨。

高速船で5人けが くじらと衝突か

鹿児島商船の屋久島行き高速船、ジェットフォイルことボーイング929がまた事故。
2006年にかなり大きな被害の事故と、あと2010年の5月にもイルカだか何かを轢いたことがあったと思う。というのも、そのとき僕は初めて種子島に行っていて、ちゃんと本土に帰れんのか?と思った記憶があるから。

というわけで予告。

JAXA|しずく特設サイト

H-IIA F21の打ち上げ見に行きます。まだnight launchを見たことがないので。ペイロードがGCOM-W1なら投入する軌道が決まってるので延期してもも夜の打ち上げということは変わらない。18日というか17日の深夜ですね。21日の金環日蝕も見られるかな?

いままでは毎回

羽田 -> 鹿児島空港(JAL)
-> 鹿児島港(高速バス)
-> 種子島(高速船)

こういう行程だったんだけども、これは旅行社に丸投げしてたからであって(だって安いんだもん)、今回の往路は

羽田 -> 福岡空港(スターフライヤー)
-> 博多駅(福岡市営地下鉄)
-> 鹿児島中央駅(九州新幹線)
-> 鹿児島港南埠頭近辺(JR指宿枕崎線)
-> 種子島(フェリー)

こういう感じで行ってみようかと計画中。帰りはいつもと同じ、ただし飛行機はJALじゃなくソラシドエアー。

2012/04/12

あの飛翔体についてのメモ。

北朝鮮の銀河三号について。

射場・射点設備等を含めてモノ自体は完全にロケットそのもの。日本の歴史に準え(なぞらえ)るとNASDA初の実用液体推進剤ロケットN-Iあたりか。

ただしミサイルはロケットの用途に包含される。周回軌道やその先へ宇宙機を運ぶのがロケット、いっぺん高高度まで上がってく途中で精密誘導して弾頭を目的地に落とすのがミサイル。

また「平和目的」であっても2009年6月の国連安保理決議1874号に明確に違反する。

管制がシンプルなのは、とりあえず衛星は周回軌道に到達しなくても写真が1枚でも送られてくれば外交的にはミッション成功だから。か、飛ばしたら後は知らないか。余談だが、管制エンジニアらしき人が着てる白衣の背中がまっすぐ縫えてないことにちょっと驚く。

日本の旧ISASが2013年度に初号器の打ち上げを予定しているイプシロンロケットもきわめてシンプルな発射管制をめざして開発中。

推進剤は一部で流れているヒドラジンと四酸化二窒素(酸化剤)という情報はおそらく誤り。もともとノドン、テポドンがナチスドイツのV2 -> ソ連のR17(いわゆるスカッドミサイル) -> 世界各地に輸出されたうちエジプト版を購入してリバースエンジニアリング、という流れを踏まえて、かつ燃焼炎の色を見ると炭化水素系(ケロシン)と赤煙硝酸+四酸化二窒素の組み合わせとみるのが妥当。
(※もっとマニアックな言及するとTM-185/AK27という組み合わせだそうです。)

衛星はおそらく本物。以下の民間商用衛星が外観を含めてそっくり。
ただし三軸制御系を含めて完パケで韓国企業から買ってきたものの可能性が高い。

SI is the leading small satellite developer

MSN産経フォト

四角柱の本体の側面のうち3面に実装された太陽電池が打ち上げ後に一平面上に展開する。残りの1面、メディア向けには見せていない面に光学系、つまりカメラ。この組み合わせは降交点通過地点太陽時が正午前後の太陽同期軌道に投入できれば太陽電池を太陽に向けてカメラを地上に向けられるレイアウト。
その軌道を目指すとしたら打ち上げ時刻は午前10時20分ごろのはず。はい、鋭い人は気づいたかもしれませんがH-IIA F20で上げた情報収集衛星レーダ3号機(IGS-7A)と同じような軌道ですね。

実用衛星で1m^3/100kg程度のものは最小クラスだが他にも例はある。

Earth Observation, Telecommunications & Navigation Satellites and Training Products - SSTL

こちらはイギリスのサリー大学から独立した民間商用衛星メーカー。ドイツのRapidEye社へ販売した機体をウクライナのDnepr(ドニエプル)ロケットで上げた映像がコチラ。



参考と謝辞:松浦晋也氏、野尻抱介氏

【特集】一からわかるミサイル防衛

2012/04/09

箴言。

「ニール(=アームストロング船長)は人類で初めて月面に降り立った男かもしれないが、私は人類で初めて月面で小便を漏らした男だ」(バズ・オルドリン、アポロ11号で月面に着陸した宇宙飛行士)